Interview with Tomoaki Shinozaki

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体系的な"ファッションスタディ"を創る

10年にも渡り100本を超えるファッションを軸としたトークイベントや勉強会を企画し続ける篠崎友亮氏。表舞台では注目されにくい存在ながらも、影の立役者として唯一無二のポジションを築いている。その精力的な活動軌跡を振り返り、現在の思いや今後について話を聞いた。

始めに、現在の活動についてお話して頂けますか。

現在は「Think of Fashion」「ファッション新リーダー論」「装談」の3本立てです。

「Think of Fashion」は、人々の装いについての文化や社会現象などを考えていく会です。実際に大学で教えられている方やキュレーターの方などの著書を読み、理解した上で講師をお願いしています。単に講義形式だけで終わらせるのではなく、参加者同士で議論ができる場を目指しています。

「ファッション新リーダー論」は、ファッションの世界で活躍している新リーダー達を招いて、ファッションへの熱い思い、 これからのファッションを語る会です。ファッションに従事されている人や学生にとって刺激になればと思っています。

「装談」は、”職業”を切り口にファッション業界のキーパーソンをお招きして、現在の仕事に至る経緯をお話頂き、これからのキャリアに繋げていく会です。相談も気軽にできる雰囲気作りを心掛けています。また、この3本の他にセコリギャラリーの宮浦晋也氏と共にシンポジウムを企画しました。ファッションのモノ作りの現場の方々をお招きしてお話をして頂く場です。

”ファッションスタディプランナー”と称していらっしゃいますが、どのような意味があるのですか?

初めは”エデュケーター”として活動をしていましたが、これでは目線が違ってしまうと思いました。某百貨店では売り場を”お買い場”と言うように、参加して下さる方と同じ目線で企画する意味を込めて”スタディプランナー”として活動しています。

一方的な企画にならないように意識されているのですね。ところで、 実際にファッションに関わり始めたのはいつ頃ですか。

大学では経済学部に在籍していましたが、ファッションが好きでオートクチュール講座を受講したり、パリで行なわれた三宅一生氏による展覧会「ISSEY MIYAKE MAKING THINGS」に影響を受けたりしていました。そして、文化服装学院の小池千枝先生に出会ったことがファッションの道に進む大きなきっかけとなりました。小池先生は文化の他にも講座を持たれていて、就職した後も含めて長く通っていましたね。僕はオートクチュールに興味があったのでハナエモリのショーをよく観に行ったり、自分でも同じ講座で学ぶ学生のファッションショーを行ないました。CRISTOBAL BALENCIAGAやYves Saint Laurentをオマージュして作ったのですが、 評価は「100年早い!」と厳しいものでしたね。

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