CHRISTIAN DADAが個人スポンサーを募集した意味

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CHRISTIAN DADA 2012-2013 autumn & winter collection(写真:スナオシタカヒサ)

2013年2月8日、Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO 2013-14 A/Wで1年ぶりにショーを開催する「CHRISTIAN DADA(クリスチャン・ダダ)」がクラウドファンディング「WESYM(ウィシム)」を通じて個人スポンサーの募集を開始した。

これまでファッション分野の個人スポンサー募集は若手ブランドなどが行なってきたが、「LADY GAGA(レディー・ガガ)」の衣装提供など、注目度がある旬のブランドがショーの前に行うのは異例とも呼べる。なぜ、クリスチャン・ダダが個人スポンサーを募集したのか?その理由について、デザイナー 森川マサノリに話を聞いた。

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2月11日時点の状況

クラウドファンディングとは、大きく分けて投資・募金・購入型の3つがある。ウィシムは購入型にあたり、不特定多数の人(サポーター)がインターネット経由でミッショナープロジェクトに財源の提供や協力などを行い、プロジェクト側は見返りを用意する取り組みを行なっている。

ウィシムでは、目標額の達成に関わらずミッショナーに支払われる「ダイレクト型」と目標額を達成した場合のみ集まった資金がミッショナーに支払われる「チャレンジ型」の2種類が用意されている。クリスチャン・ダダの目標は1,000,000シードと設定されているがダイレクト型として登録しているため、金額の大小問わずサポーターのお金は運営側とクリスチャンダダに入ることになる。

1シードは1円と換算され、サポーターはクレジットカード、Yahoo! ウォレット、Gポイントのいずれかで支払い、それに応じたプレゼントが用意されている。クリスチャン・ダダでは、3,000シード、5,000シード、10,000シード、30,000シードで設定されており、それぞれに応じた特典を受け取ることができる。

集まった資金の使い道は?

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クリスチャン・ダダによる、シード別のプレゼント一覧

そこで、サポーターが気になるのはお金の使い道になってくる。

「今回の場合は、基本的には会社(ブランド)自体にというよりは、 ショーに対してのファンディングというイメージと思って頂ければ。ただ、「寄付型」のファンディングではなく「購入型」のファンディングですので、例えばノベルティのTシャツは通常価格より20%ほど安く購入出来るような双方がWin-Winになる仕組みにしています。海外取引も今は半分ぐらいの割合になっていますし、 外へ向けて発信という意味でも発表場所をヒカリエ ホールAというような大きい場所に移したいと思っています。そこで、かかる費用もモデル含め従来行っていたような場所より大規模になる為、その部分の補足という形がとれればと。僕のような若い経営者目線でいえば補足できる部分があるというのはやはり有り難いお話ですので」

なぜ、クラウドファンディングを行ったのか?

ファッション分野のクラウドファンディングでは「FIGHT FASHION FUND by PARCO」や「INVITATIONS(インビテーションズ)」などが取り組んできたが、まだまだ業界に浸透しているとは言い難い。これは10年代的新サービスという側面だけでなく、“ファッションはイメージ産業”という弊害が生み出しているのかもしれない。業績自体も2011年10月に「株式会社クリスチャン ダダ」を設立してから、2012年度は前年比の2〜3倍に上げて好調を維持している。

それだけに、ブランドイメージさえ左右する本取組みに対し、

「僕自身はクラウドファンディングに関してブランドイメージを損ねるとは思っていません。というのも従来でいうと立ち上げたばかりのブランドであったり資金難のようなイメージがファンド自体にはあったかもしれませんが、12年以降の欧米ではティフィカル(典型的)な事例ではあります。また、今回の企画はJFWO主催の企画へ参加している形なのですが、経済産業省の支援が無くなった今、ショーに限らずコレクション自体が資金不足で思うように表現出来ない若手ブランドは僕が知っている限りでも無数にいるようにも思います。そこで僕のブランドがこのような企画に参加する事によって、JFWOの支援企画として続く可能性があるこの企画で若手ブランドが育つインフラが作れればと思いました」と述べた。

今後の展望

あくまで今回の反響次第だが、今後の展望について話を聞いた。

「今回は企画に賛同した形で取り組ませていただきましたが、今後はまだ分かりません。資金を双方にWin-Winで作れる仕組みが出来るのはお互いに悪くないのではないかと思います。ただこのJFWOの企画としては今後も続いて欲しい企画なので、僕自身もそれ相応の結果を残さないとはいけないとは思っています」

ショーに招待されるには5,000シード必要だが、応援とチケット代と思えば決して高い金額ではない。会員登録はSNSアカウント連動(Facebook、Twitter、mixi、Yahoo ID、楽天会員 ID)またはメールアドレスから無料で行え、5分もあれば応援することができる。新しいチャレンジをしたクリスチャン・ダダにあなたも応援してみては!?

応募方法

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1. http://wesym.com/project/profile?project_id=132 にアクセスし「応募する!」をクリック。

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2. SNSのアカウントまたはメールアドレスとパスワードを発行してアカウントを作成。

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3. 再度、http://wesym.com/project/profile?project_id=132 にアクセスし「応募する!」をクリック。

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4. 該当項目をチェックし「応募する!」をクリック。

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5. 「シードを買う」をクリック。

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6. 対象の支払い方法の情報を入力。

概要

募集期間:2013年2月4日〜3月15日23:59
url: http://wesym.com/project/profile?project_id=132

取材・文:スナオシタカヒサ

CHRISTIAN DADA / クリスチャン・ダダ

「アドレッセンス性を持ったプロダクトアウト」をコンセプトにした服作りが特徴。2010年にブランド設立、ランウェイデビュー後は「LADY GAGA(レディ・ガガ)」が着用したことでも話題になった。シーズン毎に着実な成長をみせ、東京の若手ブランドのなかでも一際高い注目を集めている。

designer

森川 マサノリ
Masanori Morikawa

collection

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