theme
Russkaya Zima
designer
Akira Naka
stylist
Ryoko Ubayama
hair
TSUTOMU
make
MIHARU
model
Kristina K
photographer
Masahiro Taketomi

AKIRA NAKA 2012-2013 autumn & winter collection

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ラグジュアリーを“デイリーに纏えるプレタポルテ”へ飽くなき挑戦

「AKIRA NAKA(アキラナカ)」による2012年秋冬コレクション「Russkaya Zima」が展開された。今期は、“ロシアの冬”をイメージして、作家・民族・絵画・風景・女性といった社会性からインスピレーションを受け、芯のある女性が引き立つ服を目指した。

「ストレートなラグジュアリー感を、デイリーに着た時の“ギャップ”を出したかった」

今期について、デザイナー アキラナカは「社会主義の硬さが残るロシアのストレートなラグジュアリー感を、デイリーに着た時の“ギャップ”を出したかった」という。ツイードジャケットやパンツ、ボタニカルズ柄のニットなど、一歩間違えるとコンサバや一昔前のラグジュアリーに陥る素材も、絶妙なバランスで“アキラナカ流のオーセンティック”に落とし込まれていることがうかがえる。

服があって女性をのせるのではなく、女性の芯があったうえで服をのせるデザイン

しっかりとした人物像を描きながらデザインすることで知られる同氏は「今期の女性像は、ロシア人スタイリスト『Lotta Volkova Adam』のような芯を持っている格好良い女性を思い描いた」というように、服があって女性をのせるのではなく、女性の芯があったうえで服をのせるようにデザインをしている。

徹底して女性の美しさを際立てる服へ

その魅力はカッティングに秘められている。クロスツイードコートは、ウエストラインに合わせて身頃と袖の切り替え線を合わせたうえで、線や色の濃淡をつけることで足長効果を生み出している。 他にも、顔立ちを引き立たせるシャープなブラウスのカラーライン、脇線にスリットを入れたシルクシャツワンピース、素材の肉厚を活かしたドレープやパフなど、徹底して女性の美しさを際立てる服に仕上がっている。

ラグジュアリーをデイリーに

素材をみると、厚地のウールや光沢感のあるコーティングツイードが栄える。その表面には、ストレートなラグジュアリー感を彷彿とする、ホットフィックス加工を施したスワロフスキーが光り輝いている。モノトーンを基調としながらも、コーティングツイードやシルクなどの“シャイニー”な要素とウールやニットなどのマットな要素が絶妙に交じり合っている。そこに、ピンクやブルーなど差し色を挟むことで、コレクション全体に引き締まった印象を与えている。一際目を引く、袖に手刺繍を施したワンピースは今季の象徴ともいえる。袖の表面だけを繊細に絡げた作りになっており、日本でも限られた職人しか出来ない特別な技術を用いてクチュール感あふれる仕上がりになっている。このように多角的な面からも、デザイナーが目指す「ラグジュアリーをデイリーに着れる」というデザインアイデンティティが垣間見ることができる。

「女性の魅力、背筋が伸びるようなリュクスなイメージやラグジュアリー感が引き出せるような服を目指したい」

服をデザインする際に「お客様が持っているカジュアルな服と合わせても、アキラナカの服を着ることで女性の魅力、背筋が伸びるようなリュクスなイメージやラグジュアリー感が引き出せるような服を目指したい」と心掛けているように、デイリーに纏えるプレタポルテへ飽くなき挑戦を続けている。今後も、服を見ていると「なぜ“美しい”と感じるか?」を教えてくれるアキラナカが持つ服の魅力に期待したい。

取材・文:スナオシタカヒサ

AKIRA NAKA / アキラ ナカ

「女性の内的情景の視覚的表現」をコンセプトに、服があって女性をのせるのではなく、女性の芯があったうえで服をのせるようにデザインをしている。2012年7月には「Future Beauty 日本ファッションの未来性」展で、独自の技術により開発したニットと布帛を組み合わせるグラデーションニットを出展するなど、高い美意識に定評がある。女性の美を追求し、デイリーに纏えるプレタポルテへ飽くなき挑戦を続けている。

designer

ナカ アキラ
Akira Naka

collection

2013 a/w

2013 s/s

2012 a/w

2012 s/s

2011 a/w

2011 s/s