tiit 2012-2013 autumn & winter collection

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「ベンジャミン・バトン」からインスピレーションを受けた、ガーリーとエレガンスを融合した女性像

「tiit(ティート)」による2012年秋冬コレクション「night story」が展開された。2シーズン目となる今期は、映画「ベンジャミン・バトン」からインスピレーションを受け、ガーリーとエレガンスを融合した女性像を描き出した。

今期のテーマ「night story」は、第81回アカデミー賞で13部門にノミネートされ、美術賞、視覚効果賞、メイクアップ賞を受賞した「ベンジャミン・バトン」の物語から影響を受けている。映画「ベンジャミン・バトン」は、主人公(ベンジャミン・バトン)が80歳で生まれ、年を重ねる毎に若返っていくというストーリーのなかで、その特殊な性質が故に、「周囲から蔑まれたり、見守られるように成長するなか、特にヒロイン(デイジー)の偏見を持たずに仲を深めていくシーンに惹かれた」とデザイナーの岩田翔は述べている。このような姿勢を現代と照らしあわせ、多くの情報や偏見が溢れるなかでも、外的情報を惑わされず、純粋な好奇心から人と接する女性像を思い描いて表現した。

単に、無垢な少女性(ガーリー)を描くだけでなく、「高貴なイメージも併せ持ちたかった」というように、着丈の短いニットやヘムラインを膝上に設定し、シャツインしたハイウエストラインにベルトをマークすることで、甘過ぎない品のあるモダンな仕上がりとなっている。 また、インスピレーションソースはミューズとしてだけでなく、カットソーやタイツのプリント(時計)にも表れている。これは、映画のキーワードでもある「時」を表し、ノスタルジックな空気感も併せ持っている。

「服としての完成度を上げたい」という想いから、デザイナー自ら地方の工場へ足を運び、職人とコミュニケーションを行うことで、デビュー2シーズン目でありながら、デザインだけでなく、テキスタイルやソーイングまで意識を張り巡らせて製作を行った。その一例としては、パニエや芯を使わずに立体的なフォルムを表現したキルティングスカートにある。波打つヘムライン、フォルムを維持するために、裏にも表地を用いたことでハリ感を生み出している。

今後は、より一層のシーズンイメージやクオリティを要求したいが、予想を上回る速度で成長を遂げ、期待を抱かせるポテンシャルを感じさせる内容となった。

取材・文:スナオシタカヒサ

tiit tokyo / ティート トウキョウ

「日常に描く夢」をコンセプトにしたウィメンズブランド。独特な世界観から描き出されるどこか不思議な空気感と上品かつフェミニンな女性像は国内だけにとどまらず海外からも支持を集めている。2012年秋冬コレクションでは、デビューから飛躍的な成長を遂げた。2013年春夏コレクションではランウェイデビューを果たし、積極的な活動とブランドの成長が著しい。

designer / developer

岩田 翔 / 滝澤 裕史
Sho Iwata / Hiroshi Takizawa

collection

2016 s/s

2015 a/w

2015 s/s

2014 a/w

2014 s/s

2013 a/w

2013 s/s

2012 a/w

2012 s/s