beautiful people 2013年プレ春コレクションのインビテーション「美」が意味することは?
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2012年07月10日から12日にかけて、「beautiful people(ビューティフル・ピープル)」2013年プレ春コレクションがバイヤー・プレス向けの展示会で発表された。インビテーションには、案内状とあわせて「美」のマークが入った紐の長いお守りが封入されていた。一体、「美」が表す意味とは?
昨シーズンは「NO TENKI(能天気とノーテンキ)」の掛詞をテーマとして発表しただけに、「お守りの裏面に記された『It’s Tough Being a Man』の『Be』との掛詞なのか?」、「この紐の長さは、首にかける為なのか?」・・・様々な予測を抱いて会場に入ると、早速「美」の文字が入った垂れ幕や提灯で迎えられる。蚊取り線香が焚かれ、どこか「昭和」の匂いを感じさせてくれる。
そう、今期のテーマ「It’s Tough Being a Man」は日本語意で「男はつらいよ」、あの「寅さん」で有名の作品からインスピレーションを受けたコレクションである。 ダブルのジャケットを肩に掛け、ダボシャツに腹巻き、ストレートのスラックス、蛇の鼻緒の下駄、帝釈天のお守りスタイル。
インビテーションに封入されていたお守りも首にかけることが正解だったのだ。
会場では、柴又帝釈天参道で有名な「とらや」の草団子がもてなされた。
では「美」が意味するものとは?
担当者に話を伺うと、それは「Being」やその他複雑なロジックはなく、単純に「beautiful people」の「beautiful」を漢字表記に置き換えたものであった。予測が外れて拍子抜けしてしまうが、こういったユーモアや人の心を掻き立てる力がデザイナー 熊切秀典ならではの個性。 尚、お守りはルックブックにも登場し、今期のキーアイテムだが、残念ながら販売は予定していない。
写真・文:スナオシタカヒサ
beautiful people / ビューティフル・ピープル
「何か新しいもの」をコンセプトに、熊切秀典(企画デザイン)、戸田昌良(パターン)、米タミオ(企画生産)、若林祐介(セールスプロモーション)の4人が中心になっている。大人と子供が共有できる“キッズライン”など、確かな技術に裏打ちされたウィットに富んだコレクションが特徴。また東京ブランドでは珍しくプレコレクションにも力を入れている。昨年には初の直営店をオープンするなど、業界内外から高い支持を得ている。
designer
熊切 秀典
Hidenori Kumakiri
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