「MIHARAYASUHIRO」×「PAORO ROVERSI」×「WOW」によるコラボレーション作品『OPHELIA HAS A DREAM』が日本初公開。三原康裕が作品に込めた想いとは?

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2012年9月8日〜9日にかけて「MIHARAYASUHIRO(ミハラヤスヒロ)」×ファッションフォトグラファーの巨匠「PAORO ROVERSI(パオロ・ロベルシ)」×デジタルアートクリエイティブチーム「WOW(ワウ)」によるスペシャルコラボレーション作品『OPHELIA HAS A DREAM』がスパイラルホールにて開催。昨年、ルーブル美術館の「Carrosel du Louvre(カルーゼル・デュ・ルーヴル)」にて展示され、待望の日本初公開となった。

本作は、ラファエル前派の絵画のなかでも、傑作中の傑作として知られるジョン・エヴァレット・ミレイ屈指の代表作『OPHELIA(オフィーリア)』をミハラヤスヒロがコレクションの題材に選び、 パオロロベルシが撮り下ろした後に、ワウの映像が作品に息吹を吹き込んでインタラクティブアートとして誕生した。「アートとは何か?」、「死とは何か?」、「美とは何か?」、「永遠とは何か?」・・・根源的な意と向き合い、現代作品として表現する姿勢は、実に三原康裕らしい題材といえる。

三原康裕自身に話を聞くと同時に、改めてオフィーリアを見つめなおしたい。


「MIHARAYASUHIRO」×「PAORO ROVERSI」×「WOW」によるスペシャルコラボレーション作品『OPHELIA HAS A DREAM』

モデルの顔つきや手つき、スタジオのセットとは思えない作りこんだ背景も然ることながら、最も興味深いのは、人が映像の前に近づくと蝶や花びらが動き出す映像である。それは人と映像のエンターテイメント的な意だけでなく、細密な写実描写『OPHELIA』の作品自体が持つ魅力の一つ・・・ミレイが草花に込めたロマンティックな想いがあるからである。

雛菊(ヒナギク)の『無垢』、首に飾った菫(スミレ)の『純潔』。薔薇(バラ)の『若さと美貌』、勿忘草に『思い出』を。パンジーに『愛の虚しさ』を、刺草(イラクサ)に『苦悩』を。そして柳(ヤナギ)がオフィーリアの『見捨てられた愛』をケシの花が終結『死』を象徴しているといわれている。

パオロ・ロベルシによって描かれた“人の生と死の境目”としての幻想的な描写だけでなく、ワウによって生み出された死しても尚変わらぬ悠長に動く草花の光景は、“自然の生と人の死の経過表現”ととして読み取ることもできる。そして、ミレイの作品では足まで覆われているドレスが、ミハラヤスヒロでは左足の太ももから生足が見えている点も独自のフェティシズムを感じさせる。デザイナー 三原康裕が「自分達の現実の時間と永遠の時間の境界線を作りたかった」というように、ミレイの作品を知ることで本作の魅力はより深みが増してくる。そして、パオロ・ロベルシやワウを起用したことも「彼らにしか出来ないかも」という意味も理解できる。決してネガティブな表現ではなく、「『OPHELIA HAS A DREAM』・・・彼女が最後に見た夢は何だったのだろうか?」というポジティブな夢や希望を抱いている。

尚、本作については今年12月7日にイギリスのテート・ブリテンでも展示されることが決定した。ミレーの『OPHELIA』と横に並ぶことが予定されており、具現化した作品がどのようなハーモニーを奏でるか興味深い。

また、展示会場では映像作品だけでなく、アーカイブの代表的なルックと衣装も飾られた。話題の西陣織をつかったコレクションをはじめ、フォトジャガードのセットアップ、「Husam El Odeh(フサム・エル・オデー)」とのコラボレーションTシャツなど、シーズンを代表する作品が並んだ。


ミハラヤスヒロ 2012-2013年秋冬コレクション「Insider Outsider」


ミハラヤスヒロ 2011-2012年秋冬コレクション「Alt-elegance」/2011-2012年秋冬コレクション「THE NIHILISTS」


ミハラヤスヒロ 2011年春夏コレクション「WALDEN」


ミハラヤスヒロ 2010-2011年秋冬コレクション「Be Attitude」

写真・文:スナオシタカヒサ

展示概要

OPHELIA HAS A DREAM
会期:2012年9月8日〜9日
時間:11:00-20:00
入場料:無料
会場:スパイラル1階 スパイラルホール
住所:東京都港区南青山5-6-23

MIHARAYASUHIRO / ミハラヤスヒロ

「先入観をなくす」を基本コンセプトに、スタンダードなアイテムをアイデア・技術・手法を使って、全く新しいアイテムにデザインし、新しい価値観を生み出している。なかでも、メンズシューズは業界に革新を与え、多くのデザイナーが影響を受けている。日本を代表し、世界へ勝負をかけるブランドとしてより一層の飛躍が期待される。

designer

三原 康裕
Yasuhiro Mihara

collection

2013 a/w mens

2013 s/s womens

2013 s/s mens


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