everlasting sprout 2012-2013 autumn & winter collection

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花に恋する“乙女心”を描いたスタイル

「everlasting sprout(エヴァーラスティングスプラウト)」による2012年秋冬コレクション「My Secret Flowers」が展開された。今期は、デザイナーが想い描く女性の世界観と普遍的な美しさの象徴として考える“花”をモチーフに、可愛らしく上品に着れる服を目指した。

たくさんの花に囲まれる。
私だけの秘密。
誰にも見せない。教えない。
いつも一緒にいてくれる
私だけのもの。
everlasting sprout 2012-2013 A/W COLLECTION プレスリリースより

まるで森のなかを木霊する生演奏が響き渡るなか、頭に一輪の花を据えたモデルが現れた。暖色系の無地をメインに据えて“花を活かす”コーディネート。ハンドメイドによる「ニット花ネックレス」や「つりがね花のイヤリング」をはじめ、糸の風合いを活かすために手芸糸で編んだ「ハンドニットグローブ」など、豊富なフラワーアクセサリーがスタイルに華を添える。今期のルックは“花”をモチーフに取り入れたアイテムコーディネートが特徴である。

「女性らしいシルエットを出さずに女性らしい服を作りたい」

後半はスタイリングの組み方を逆転し、徐々にコーディネートで“花の魅力”を全面に展開した。うるさくなりがちな柄✕柄の組み合わせも、無地を差し込むことで品のある印象を与えてくれる。シルエットでは、前身頃に大胆なタックを摘んだ「コットンウールのダブルフェイスパンツ」など、丸みを帯びた形が特徴である。「女性らしいシルエットを出さずに女性らしい服を作りたい。パターンやトワルのラインを見る時に、感覚としてつぼみや花びらを意識した」というように、柔らかみのある仕上がりになっている。

「女性は、何かを好きになるとすごいパワーが出たりする。そのパワーに惹かれて、人を好きになるような感覚で花に恋している女性を描いた」

デザイナー村松啓市は、メインモチーフに花を掲げた理由について語った。その恋特有の抽象的なイメージを活かすために「ありそうでない花柄」がプリントに使われている。ポップなタッチで描かれた「ある種の狂気」にみえるようなプリントも「全て踏まえて『カワイイ』と思えるようなモノにしたかった」というように、女性と花の関係性をエヴァラス風のカワイイに落とし込んだ。

“エヴァラス流のカワイイ”の追求

だが、「良くも悪くも『カワイイ』から生まれる先入観、ありがちになってしまう表面的なメルヘンやファンタジーのイメージにはしたくなかった。年齢に関係なく、美しく上品に着てもらえるような服を目指したい」というように、主張し過ぎないバランスで打ち出した。今後も女心をくすぐる“エヴァラス流のカワイイ”に期待したい。

取材・文:スナオシタカヒサ

everlasting sprout / エヴァーラスティング スプラウト

ファッションをカルチャーとしてとらえ、デザイナーの目線から物をつくり、人をつなげ、表現していくことをデザインコンセプトにしている。ニットワークには絶大な定評があり、昨年は初の著書となる編み物本「あったかパーツウォーマー」を出版。また、メインラインだけでなく、国内外のコレクションブランドのニット企画や糸会社の新作プレゼンテーションの作品制作にも携わっている。デザインだけでなく、毛糸・手芸といったマテリアルに業務を手掛けているのも特徴。

designer

村松 啓市
Keiichi Muramatsu

collection

2013 a/w

2013 s/s

2012 a/w


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